効果音作成 3
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一応、形にはなったが、自分の中で何かしっくりこないモノがあった。それが全体においての致命的な欠陥になるところまでは感じなかった。くせ者の井田さんがニヤニヤしながらこちらを見ている。
「井田さん。どうですかね?出来の具合は」
「うん、いい。しかし、脚本家というモノは、自ずと自分の本に溺れるもんだからね。・・前半がちょっと重たいかもしれん」
その言葉が妙に気になった・・・。
一応、全体の流れが完成したものの現時点でも5分近く尺がオーバーしている。
ここで折角だから音声技術スタッフも紹介しておこう。左の写真のおじさんがNTS(NHKテクニカルサービス)の川井さん。今年の春までNHK宮崎放送局の技術副部長をやっていた偉いお方だが、我々はちっとも偉い人だと感じたことがない。一見寡黙なのだが、のってくると【お寒いギャグ】を横で連発するという悪癖がある。偉いと感じさせない人柄が凄いのかもしれない(フォローになってるのかなあ)。
NHK制作技術の鈴木ちゃん。とにかく、気合いをいれて頑張っていた。作成段階に入るまでにどんなことを考えてくるのかなあと思っていたら、位相を反転させて声が後ろに回り込むように聞こえるワザを考えていたのがすばらしい。
川井さんからもチョコチョコとノウハウを伝授してもらっていた。ラジオの音色加工等は特に川井さんの老練な知識で大いに膨らんだ。下の写真、壁に貼り付けてある6mmテープが懐かしい。
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