効果音を創ろう
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突然、バロが断食と瞑想の世界に没入しはじめました。
バロもまた例外でなく、若くしてアートの世界にとり憑かれた者が、必ずといっていいほど宗教の世界に魅せられていくのは何故なんでしょう? かつて、ドイツ・バロック時代を代表する神秘主義的宗教詩人のシレジウスがそうであったように、深い瞑想をとおしてえられた人と神との同一性あるいは霊的合一性などを模索したように、バロもまた人が神の領域に入る可能性をみいだそうとしているのか?(してねえよ!) |
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何やらしばらく考え込んでいたバロが突然半田ごてを熱し始めました。
これからどんな出来事が起こるのか・・。 私は久しぶりに小躍りするような胸の高鳴りを覚えました。 彼は神経を集中させ、半田ごての先に熱が集まってくる瞬間を待っています。一瞬、半田ごての先に煙りらしきものがたったその刹那、彼はコップ一杯の水を奇声をあげながら半田ごてにぶちまけました。すると、半田ごてからは大量の水蒸気と共にTジュッUと いう音が・・。 そうか!彼の一連の奇行はこの音を狙ってやっていたのか。
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ちょっとバロも首を傾げています。
そこで、私が水の量が多すぎたのではないか?とアドバイスすると彼も得心した様子で、今度は少しずつ水を垂らしていく作戦にでました。バロの集中力は凄まじく、コップを持つ手つきとその眼差しに『匠の技』を感じたのは私だけでしょうか? |
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ゆっくりと・・、慎重に・・、「ぽた、ぽた」と垂らしていきます。
『・・・ジュワーッ、ジュワーッ』 おお・・なんだかとってもTジューシーフルーツU!!(どんな音やねん!) バロ「・・メチャ旨そうっす」 まあ、T焼き肉U、と言うよりはタレたっぷりのT焼き鳥Uといった感じですが、それでもバロはとても満足げな表情です。 要は何でもいいんです、この人・・。
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