効果音を創ろう
 まず、傘からやってみます。
 単純に傘をばたつかせた音を聴いてください。
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単純に傘をばたつかせた音(MONO/11.5KHZ)
何も鳥そのもののマネをしろということではありません(爆)。
何も鳥そのもののマネをしろということではありません(爆)。
 どうですか?
 ただ、ばたばたした感じで、「鳥の羽ばたき」のようには聞こえませんね。
 ここで大事な事は先ほど分析した鳥になりきるということです。そうです!
筆者「ドンドトット、ドンドトット。鳥よ、鳥よ、鳥達よ。なんこーさんやーい!」と叫ぶのです。
タシケン「マジでやるんすかあ?!」
筆者「うそです」
タシケン「なあ〜んすか、それ〜!!」
傘の連続写真  鳥は飛び立つとき、大きく羽を広げ、体を宙に浮かせようとすごい勢いで羽をばたつかせます。そして、宙に浮かびあがると空高く舞い上がって飛んでいきます。この一連の動作を音で表現するワケです。
 傘の柄の部分を左手に持ち、開く部分を右手に持って最初は激しくばたつかせ、少しづつばたつきをスローにしていき、マイクから遠ざかる感じでやります。渾身のイメージ &パワーで傘をばたつかせるのです。
 今度は、このことを考えながら音を出してみましょう。
 録音スイッチをONにして 、
Tばたばたばたばた・ばた・ばた・・ばた・・・ばた・・・U
 これを何度かやって客観的に聞き直して見ましょう。
 このときに注意してチェックしてほしいことがあります。録音された音の中に「ぼわごわ」といった感じのノイズ音が混じっていないかという点です。傘を力強くばたつかせたことで発生した『風』がマイクを直撃して、音が歪んでいる場合がよくあるのです(これをTふかれUといいます)。
 もし、音が歪んでいたらマイクの正面には立たず、少し斜めに立って『風』が直接マイクに当たらないように工夫しましょう。しかし、TふかれUばかり気にしてマイクから離れすぎると良い音が録れなくなるので注意しましょう。たくさんの失敗が、マイクとのちょうどよい距離を判らせてくれます。
 録音する時のコツをもう一つ。
 生音作りの場合、音を出す人やそのタイミングで当然毎回違う音になります。一回で狙った音が出せれば良いのですがそうはいきません。頑張って10回くらいはやりましょう。その際に「1回目」とか「2回目」とか言って音を出し始めます。そうすれば録音した音を後で聞いた時、何回目のテイクがOKなのかわかりやすくなります。
 TふかれUがあった方、気に入ったテイクが録音出来なかった方、再度チャレンジです!今度は、失敗だったなぁと思われるとこを意識して、音を出して見ましょう。とにかく気に入ったテイクが録れるまでがんばりましょう。
メルヘンチックなイメージ
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傘を使った「鳥の羽ばたき」(STEREO/22KHZ)
MP3 D/L DATA
傘を使った「鳥の羽ばたき」(STEREO/44KHZ)
レコード
YMOのレコードを手にする武田氏
YMOのレコードを手にする武田氏
 次はレコードです。タシケンはこのレコードをどのように使うのでしょうか?まずはお手なみ拝見と行きましょう。
 私の愛聴版であるYMOのレコードジャケットをわざわざ選び、不適な笑みを浮かべながらこちらを見ています。何をする気なんでしょう?すると、レコードを保護しているビニールの部分をスルスルと取り出しました。レコードをそのまま使うのではなくビニールを使うんですね。タシケンのことだから日頃の鬱憤をレコード盤を投げ飛ばしてはらすのかと思いハラハラしました。
 やり方は、保護ビニールのあまりの部分を右手の親指と人差し指ではさみ、後は傘の時と同じように、「鳥の羽ばたき」をイメージして右手を細かくばたつかせます。
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単なるビニールの音(MONO/11.5KHZ)
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ビニールを使った「鳥の羽ばたき」
(STEREO/22KHZ)
レコードを持つ武田氏
 このビニールの場合は、さっきの傘と違って鳩や雀くらいの大きさの鳥の時有効です。さきほどの傘は、鶏や七面鳥くらいの大きさの鳥に有効です。
MP3 D/L DATA
ビニールを使った「鳥の羽ばたき」(STEREO/44KHZ)
レコードを持つアップ
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